東洋医学の治療
「正気を扶け」て「邪気を追い出す」
東洋医学では、治療は「正気を扶け」「邪気を追い出す」ことが必要とされます。この場合の正気とは、人の健康を支えるエネルギーです。
人間は、もともと正気も不十分な状態で生まれてきましたが、食事や呼吸によって正気を満たします。
ところが飽食の不摂生やストレスによって、邪気が増えてきます。それが病気を呼び、死を招く原因となります。
正気を扶け、邪気を追い出すという考えで、先のがんの原因に対応する治療法が用意されています。
「4つの原因」に対応
東洋医学の治療は、「4つの原因」に対応しています。
1:清熱解毒法(せいねつげどくほう)
清熱解毒法(せいねつげどくほう)では、熱をさまして毒を排除します。
2:軟堅散結法(なんけんさんけつほう)
軟堅散結法(なんけんさんけつほう)では、硬くなったものを軟らかくし、かたまりを散らします。
3:活血化お法(かっけつかおほう)
血液循環の停滞を取り除きます。
4:扶正培本法
正気の不足を補います。
それぞれに属する漢方薬があり、それを処方することでがんにアプローチしていきます。
以上の4つが漢方薬による基本的ながんの治療法です。