ストレス・マネジメント

ストレスと上手につき合うことを「ストレス・マネジメント」といいます。ストレス・マネジメントでは、ストレスの中身を知ったうえで、自分に適したつき合い方を見つけることになります。

ストレスの種類には多くのものがありますが、対処法として問題となるのは、ストレスの「強弱」と「性質」です。ストレスが強過ぎるのは、もちろんよくありません。しかし、弱過ぎる、少な過ぎるストレスも人間の活動性にとっては、好ましくありません。

また、たとえば同じ批判の言葉でも、受ける人によって、かえって元気を出して頑張る人と、くじけて投げ出してしまう人があるように、ストレスと人間との関係でいえば、良いストレスと悪いストレスがあります。

したがって、ストレスとつき合う法の基本としては、適度のストレスになるように、また悪いストレスは良いストレスに変えることができるようにしていくことです。

いずれにしても、人生上での困難な状況を、自己発展の機会ととらえて、積極的に利用していきたいものです。

＜ストレス対処法＞
対処法	内容
健康を保つ	栄養、運動、睡眠を整えることが、ストレスに対処しやすくなります。
趣味や楽しみをもつ	差し当たりの問題から、気分を転換させます。また、レジャーの積極的利用は大切です。
ストレスに慣れる	ストレスに直面して慣れることです。
環境を変える	ストレスの原因となる状況から離れること。たとえば、職場を変わる、引っ越す、家を出るなどです。しかし実際は不可能であり、本当の解決にならないことも多いようです。
相談する	破綻を来す前に、将来への見通しをつけて行動すれば、ストレスの影響を弱めることになります。
自分を知る	どのくらいの緊張に耐えられるか。限界を越えそうならば、「NO!」と言える勇気をもちましょう。
他人を助ける	人間は社会的存在であり、他人の援助を必要としています。他人に感謝し、他人にも感謝される関係をつくりましょう。
緊張を弱める	リラクセーションの技術を習いましょう。

ストレス・マネジメント～長谷川桜子